« 2013年11月 | メイン | 2014年01月 »

2013年12月19日

[映画]「ゼロ・グラビティ」

アルフォンソ・キュアロン。アメリカ。2013年。
サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーが主演の宇宙サスペンス。
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/gravity/(※音声注意)

全体的には面白い。
構成がよく練られていてまったく飽きなかった。
高速のスペースマウンテンに3回くらい乗ったようなスリルを味わえる。
思わず手足を踏ん張りながら見てた。

ジョージ・クルーニーが演じるマット・コワルスキーの言動がかっこいい。
サンドラ・ブロックが演じる女性主人公ライアン・ストーンも知的で魅力がある。

だが、マットがあまりにも「かっこよすぎる」ために、
ライアンは「かっこいいベテラン男性」の助けを得てようやく何とかなった、
みたいな描かれ方になっていたあたりには、ちょっと「うーん」となった。
こういう役割配置だと、せっかくのライアンの魅力が減じられてしまう気がする。

投稿者 むすてぃー : 23:45 | トラックバック

2013年12月12日

[映画]「47RONIN」

カール・リンシュ。アメリカ。2013年。
公式サイト:http://47ronin.jp/(※音声注意。動画あり)

忠臣蔵を「大胆に」解釈し、オリジナルキャラを主役に据えた作品。
あくまでファンタジー作品として見るといい。

登場人物の多くは日本人だが、その配役に日本人や日系人を置いたのは立派。

アメリカ産のこの手の映画は、
「日本人役に、日本以外の東アジア出自の俳優を起用する」
などといったことがしばしば起こる。
それは必ずしも悪いことではないのだけど、
俳優がよほど演技に気を遣わない限り、違和感がどうしても出てしまう。

もちろん、配役というものにはいろいろな制約があるだろうことは想像できる。
それでもその中で、
その違和感の元をきちんと断った、というのは評価されていいと思う。

話の中身は「B級映画的な面白さ」が詰まっている。
いろいろな場面にツッコミを入れながら見るのがいい。
わかりやすい勧善懲悪なので、気楽に観られるという点も特徴的である。
※これは決して映画をけなしているのではない。むしろ褒めている。いやマジで。

別の観点から言えば、この作品はあくまでもファンタジーなので、
リアリティを求めすぎるような見方をしようと試みたり、
「この映画には複雑な人間関係や世界観がある」と前提視して
それらを解きほぐそうと意気込んで観ようとすると、全く楽しめなくなる。

あるいは、
「あるアメリカ人から観た〈日本人〉とはどういうものか」など、
ある種のオリエンタリズムに着目しながら観ると、
いろいろな発見があるかもしれない。

投稿者 むすてぃー : 21:06 | トラックバック

2013年12月08日

[映画]「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」

宮本幸裕(総監督:新房昭之)。日本。2013年。
公式サイト:http://www.madoka-magica.com/

ジェットコースターのような展開に、終始、目が離せなかった。

画面内に描かれる情報は、単に多いだけではなく、
速いスピードで流れ去っていく。
「あれ?」と思った場面をじっくり確認しようと思ったときには、
もう次の場面へと移ってしまっている。

登場人物の立ち位置は目まぐるしく変化し、
物語の世界そのものも、やはり目まぐるしく変化する。

物語の展開の仕方が結構複雑なので、
人によっては本作を見終えた後に消化不良な感じを覚えるかもしれないが、
ある程度自分で作品世界を整理してみると、
いくぶん見通しがすっきりするのではないかと思う。

本作は、テレビシリーズを全話見た後か、
もしくは劇場版の前編・後編の両方を見た後に鑑賞する方が、より楽しめる。

もちろん、いきなりこの映画を鑑賞するのでも楽しめるとは思うけれども、
『魔法少女まどか☆マギカ』という作品の世界観や
背景についての予備知識を持っている方が、この作品の面白さは増幅される。

映画作品は、気楽な心地で鑑賞したいものと、
映像や音楽に集中し、気合いを入れて鑑賞したいものとの
2つに大別できると思うのだが、
私にとっては、この映画は後者に該当するものだった。

画面に現れるものすべてを、可能な限り目に焼き付けたい。
聞こえてく る音すべてを、可能な限り鼓膜に届けたい。
そして、視覚や聴覚を通じて知覚した情報に基づいて、あれやこれやと考えたい。
この作品はこんなふうに、私の「○○したい」と いう欲求を刺激してくる。

一瞬の出来事でつい見逃してしまった場面が気になって、もう一度鑑賞したくなる。
あるいは、あのときなぜこの子は あんな言葉を発し、こんな行動を起こしたのか、
その理由を考えるために、繰り返し鑑賞したくなる。そんな映画だった。

投稿者 むすてぃー : 11:04 | トラックバック